エアコンの取り外し方法(詳細その1)

ご注意
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 ・写真の準備の都合で,新品の取り付け写真を流用しています.背景的に写っているもの
  が手順的におかしい場合もあります.ご了承下さい.
 ・このページのご利用は,参考程度にとどめ,自己責任でお願いします.いかなる損害が
  発生しても,また,このページに誤りがあったとしても,当社は一切責任を持ちかね
  ます
のでご了解願います.
 ・各写真は,クリックすると別画面で大きく表示できます.


  1  状況確認

まず,取り外すエアコンの室内機・室外機・途中配管,それぞれの取り付け状況,そして周囲の状況をよく確認します.

取り付け状況により,配管が室内機の裏に隠れている場合がありますが,室内機は必ず配管に繋がっています.右図をクリックすると大きく表示します.どこから配管が出ているか確認しておきます.

このほか当然といえば当然なのですが,機械に安全に手が届くか,そして重量物を降ろすのに足場が大丈夫か?
この確認を怠ると大変なことになります.

なお,複数台設置されている場合,どの室内機と,どの室外機がペアなのか,どの配管がそれのものなのか,しっかり識別しておく必要がありますす.電工テープなどで目印を付けるのも良いでしょう.これ,意外と盲点です.

室内機概要図
画像クリックで大きく表示します
  2  機種・重量確認

室内機・室外機とも,銘板を良く確認します.特に室内機・室外機の重量,室内機のメーカー名と型番はメモします.そして前項に戻って,安全に降ろせる重量なのか,よく考える必要があります.無理は怪我のもとです.
室外機銘板

室内機銘板
  3  ポンプダウン方法の検討

冬など気温が低くて冷房運転の出来ないシーズンの場合,ポンプダウンの方法を検討します.要するに強制冷房運転のやりかたです.気温にかかわらず強制的に冷房させるのです.

説明書があれば見てみましょう.説明書がない場合は,インターネットで探してみるのも良い方法です.メーカーのサイトに掲載されている場合も多くあります.また,室内機あるいは室外機に書いてある場合もあります.室内機の場合は,前面グリルの中かもしれません.室外機の場合は,配管接続部カバーの中かもしれません.どうしても判らない場合は,メーカーに問い合わすしかないでしょう.

なお,気温が高く冷房の出来るシーズンの場合は,悩むことなく,冷房するだけで,ポンプダウンできます.

室内機応急運転スイッチ
この機種の場合,前面グリル蓋を開けたところに,応急運転スイッチと説明書きがあります.
あくまでも一例で,機種により異なります.
画像クリックで大きく表示します.
  4  作業スペースの確保

安全に作業できるよう,室内機・室外機・配管途中・搬出経路などの整頓を行います.
 
  5  試運転

試運転します.冷房でも暖房でもかまいません.ちゃんと動作しますか? 冷風あるいは温風が出るまで数分かかります.慌てないように.

送風は,ちゃんと冷房あるいは暖房が出来るのか判らないから駄目です.

冷房ならば,室内機から冷たい風が,室外機から温風が出ます.暖房は,室内機から温風が出て,室外機からは冷気が出ます.室内外とも確認しましょう.音・振動・においにも注意を払います.

もし,ちゃんと動作しないのなら,取り外し目的は「廃棄のため」になっちゃいますね.まぁ修理して移設というのもありですが・・・・

試運転終了後,一度停止させます.リモコンから正しい手順,つまり普通の手順で停止させてください.決してコンセントを抜いたりとかしてはいけません.

 
  6  室外機の配管カバーの取り外し

室外機の配管カバーを外します.配管カバーのない機種もあります.

ネジの数は機種により異なり,どのネジを外せば良いのか,よく観察してください.

ネジを外しただけでは外れず,カバーを下にずらすように下げると外れるものが多いようです.
配管カバーあり

配管カバーなし
  7  バルブキャップの取り外し

バルブキャップを外します.冷媒管の太い方,細い方,おのおの1つづつあります.

この中をのぞき込むと,六角レンチが入るようになっているのが見えるはずです.六角レンチを入れて,ぴったりかどうか,サイズを確認しておきます.ここではまだ六角レンチを回しません.つまりバルブは閉めません.

もうひとつ,小さいのが横向きに付いていると思いますが,これは,サービスバルブのキャップで,ここでは使用しないので開けなくてかまいません.

なお,冷媒管が熱くなってることがあるので注意してください.
バルブキャップあり

バルブキャップなし

バルブ
  8  ポンプダウン

いよいよ,ポンプダウンです.【5項試運転】の試運転停止後,数分経過してから始めます.【6項室外機の配管カバーの取り外し】〜【7項バルブキャップの取り外し】のカバーやキャップを開けたりしているうちに時間は経過していることでしょう.

冷房運転を行います.設定温度を下げて確実に冷房運転させます.冬など気温が低くて冷房運転の出来ないシーズンの場合,【3項ポンプダウン方法の検討】で調べた方法で強制冷房運転をさせます.完全に冷房運転が始まるまで数分かかりますので,概ね10分程度待ちます.

この間,室外機がちゃんと冷房運転しているか,確認しておきます.室外機のファンが回っており,温風が出ているのが確認できることと思います.また,うなり音もしているはずです.

概ね10分程度ちゃんと運転しているようならば,冷房運転のまま,【7項バルブキャップの取り外し】でキャップを開けたバルブの細い冷媒管の方を閉めます.右回しで閉まります.細い方を完全に閉めたら,数分待って,今度は太い冷媒管の方を閉め,ただちに運転停止させます.

これでポンプダウンの終了です.これでガスはすべて室外機に回収されました.

なお,太い方のバルブが閉まったまま,長時間運転すると壊れるので注意してください.
また,冷媒管熱くなってることがあるので注意してください.

参考
マニホールドで圧力を見てポンプダウン完了を確認出来ますが,詳しくは省略します.
バルブ
太い方の写真は省略です.


バルブ回転方向が逆とのご指摘を頂き,訂正させて頂きました.ご指摘ありがとうございました.
  9  ポンプダウン出来ないとき

もし,壊れているなどで運転できない場合は,ポンプダウンできないので,ポンプダウンせずに,細い冷媒管のバルブ,太い冷媒管のバルブ,両方ともに閉めます.必ず締めて下さい.
 
 10  コンセントを抜く

室内機のフラップが閉まり,室外機のファンが停止するなど,完全に停止していることを確認してから,コンセントを抜きます.多くは室内機の近くにコンセントがあるはずです.アース線が付いていたら,これもコンセントから外します.
コンセント
この写真では,まだフラップが開いています.閉まるのを待って・・・
 11  バルブキャップの取り付け

さきほど外したバルブキャップ2個を閉めます.この段階では,スパナなど使用せず,手で締めてください.
バルブと配管
 12  室外機側配管取り外し1

室外機の冷媒管を外します.まず,細い方からです.ちょっとづつ,ちょっとづつ,ゆるていくと,「プシュゥ〜」という感じでガスが漏れ始めるでしょう,1秒ほどガスが漏れる音がすると思います.これで正解です.

「プシューーーーー」と,たくさんガスが出る場合は,【8項ポンプダウン】ポンプダウンに失敗しています.なお,壊れているなどでポンプダウンしていない場合は,盛大にガスが出ると思いますが,やむを得ません.音がしなくなるまでしばらく待って,ガスを全部捨ててください.

音がしなくなったら,さらに徐々にナットをゆるめ,また音がするようなら音が出なくなるまで待ち,これを繰り返して,最終的に冷媒管を外してしまいます.

この冷媒管ナットですが,かなり堅い場合があり,無理をするとバルブの根本,室外機本体に入るところで破損するおそれがあります.このような場合は,バルブキャップにもスパナをかけ,2つのレンチを握るようにして,冷媒管のナットをゆるめます.このとき,バルブキャップは,スパナを掛けやいす角度に回します.前項にて手で締めただけなのはこのためです.

ダブルモンキー
まず細い方からです.この写真,変ですけど,2つのレンチの説明用です.<m(__)m>
 13  室外機側配管取り外し2

次に,室外機の冷媒管太い方を外します.細い方を外したときにガスは出きっているので,こちらはではガスの漏れる音はしないはずです.

この冷媒管のナットは,かなり堅いはずで,バルブの根本,室外機本体に入るところで破損するおそれがあります.スパナ一本では外れないはずです.バルブキャップにもスパナをかけ,2つのレンチを握るようにして,冷媒管のナットをゆるめます.このとき,バルブキャップは,スパナを掛けやいす角度に回します.

外れた配管
この写真は,配管を外し終わったところです.<m(__)m>
 14  バルブキャップの締め付けと養生

ここまでで室外機側の冷媒管は外れました.バルブキャップを2つともしっかりとスパナを使って閉めます.ただし閉めすぎに注意.緩すぎても駄目ですね.

室外機側,外した冷媒管穴にゴミが入ると故障の原因になるので,電工テープを巻いてゴミが入らないようにおきます.本来は正規な目隠しパーツがありますが,大抵は電工テープで代用します.もちろん,廃棄予定の場合は,しっかりスパナで締めたり,テープを張ったりは不要です.

養生の考え方については別にまとめましたので参考にして下さい.

バルブキャップ締め付け
この写真は,片方だけ電工テープによる養生が終わったところです.もう片方もテープします.
 15  配管先端の養生

外した冷媒管にも,内部にゴミが入らないよう,先端にテープを巻いて蓋をします.

廃棄予定でもテープを巻いておいた方がよいでしょう.冷媒管内に少量ですがガスの液体成分(潤滑油です)が残っており,これが出てくると周囲を汚す可能性があります.

また,冷媒管は金属ですし,先端が鋭利なことがあり,ぶつかって怪我をしたり,壁などを傷つけるおそれがあるためです.

配管先端の養生
 16  室外機側ケーブル取り外し

さて,あとケーブルが残っているはずです.配線カバーを開け,配線を外します.多くの機種は,ケーブルは単に差し込んであるだけで,ロックされています.ロック解除キーをマイナスドライバーで押しながら,電線を手で引っ張れば抜けます.

なお,電線をペンチで切断してしまってもかまいません.このとき電線を5〜10cm程度残すと良いでしょう.もし,短く切ってしまうと,ケーブルが抜けなくなり,後日取り付けの時に困ることになります.

注意
コンセントは抜きましたよね.【10項コンセントを抜く】参照.もし,抜いてないと感電したりショートしたりして危険です.
配線カバー

配線盤

配線取り外し
 17  配管カバーの取り付け

これで室外機には何も繋がっていないはずです.
外した配線カバーや配管カバーを元通り取り付けます.
 
 18  室外機取り外し

足(機台)が付いている場合は,外します.

架台に乗っている場合は,架台から降ろし,架台も取り外して分解します.なお,賃貸の建物の場合,通常は退去時原状回復(入居時の状態に戻す)ですので,この架台は誰のものか,原状回復とは架台も外すことなのか,残すことなのか,注意する必要があります.

ここまでで室外機の取り外しは終了しました.

大抵の室外機は,重心が中央ではありません.大抵は右側が重いです.注意してください.

室外機の裏側は,薄いアルミの板が無数にあります.このアルミ板はナイフのように鋭く,手などがさわると切れますので注意が必要です.怪我します.

また,アルミ板は非常に弱く,さわると簡単に曲がってしまうので注意してください.少しぐらいなら曲がってしまっても性能には大差ありませんが,曲げない方が賢明です.

足(機台)

室外機背面
 19  室外機養生・搬出

必要により養生して搬出します.

重量物運搬になるので十分注意してください.また,室外機の裏側は,薄いアルミの板が無数にあり,非常に弱いため,膝などを当てないよう注意してください.

 
その2に続く